四月二日(土)晴れ時々曇り
今日は「ナイル」と「氷原」(六月号)への出稿を投函。
また、「ナイル」四月号が届く。
「氷原」からは特別原稿の依頼が来る。
さあ大変、時間が無い。
早速今日の歌として「ナイル四月号」掲載の歌を書く。
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なお、先月号の歌評は、
*思いひとつ馳せゆく先にみだらなる影を落として月燦とあり
佳作。
上の句がやや具体性に欠けるが、だからといって欠点ともいえない。
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今日の歌(ナイル四月号)より
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*ライトブルーの小さき破片呑む勇気持たず空しく屑篭へ捨つ
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*課されたることにあらねど戒律のごとく今宵も熱き湯に入る
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*深々と寝入りし昨夜(きぞ)は酔い居たり夢の記憶に香るサフラン
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*覆うもの持たざるゆえに艶めけり香り昂ぶる無花被花の群
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*夢床(むび)に顕つひとへ呆たり蒼ふかき空の真中の眸かがよう
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*Telに聴く声柔らぎてその想いそぞろ身に染む汝が香恋いしき
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*散るもあり萎ゆる葉もあり外灯の暗き街路に樹々ふるえ立つ
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*終末のなきものがたり紡ぎつつ星へねがうはただ汝れの幸
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*二十年(はたとせ)をわが恋いやまぬ影ならば現実(うつつ)に薫る香に酔えばなお
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*禁断の木の実あえかな色に冴え老いてなおわが心ときめく