四月七日(木)曇り 暖か むしろ暑いくらい
今日透析で引かれた水分は1200cc。一日おきならそんなものと看護師さんは言ってくれるが、
1000を越すと辛い。
帰宅して心身ともに疲労困憊、家内の掃除を、と思っても、マ イイカってことになる。
却ってこの乱雑のなかのほうがいい歌が出来るなんて、変な理屈でこのまま作歌に掛かる。
今日の歌
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*含羞の日に夜に消えて隠すべきものの少なくなるをかなしむ
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*掌に衣を丸め春風凪がしまむ更衣というはさみしき行為
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*憎まれていることの清々しさよアウエルバッハ叢は軋みて
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*合歓の木に鳥ねむりたり忘れたる声は彼方の森を彷徨う
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*青ひかる風を連ねて翔つ鳥の行方 きた わがふるさとの峰
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*まどの外を革命のうた走りゆけどわれは孤老を疑わず居る
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*春しぐれ夜をとおくして吊られたる提灯朱のままにつやめく
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*夢にのみ出づる花ありリンドウのむらさき寒くかぜに騒げり
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*暮るるまで春の陽に問うわが生くることの空への汚点の大きさ