今日の歌    亡き妻への挽歌          二月八日(水) | keiの歌日記

今日の歌    亡き妻への挽歌          二月八日(水)

       今日の歌

 

               亡き妻への挽歌

 

     *死してなほ黙し居るらむそのことを咎むがごとく冬の陽は照る

 

     *髪ながく脚美わしきそのひとを妻と呼び来し過去のはかなさ

 

     *つひにして解かり得ざりしその闇をしみじみ思ふ冬の夜の涯

 

     *佳き母で在りしがなぜに佳き夫を演じ得ぬわが狭量を恥づ

                        〔夫=つま)

     *ひたすらに妻演じ居しひとなるにわが影揺らすままの訣別