今日の歌 杳きうたびとへ (柿本人麻呂朝臣を偲び) 二月十五日(水) | keiの歌日記

今日の歌 杳きうたびとへ (柿本人麻呂朝臣を偲び) 二月十五日(水)

           今日の歌

 

              杳きうたびとへ (柿本人麻呂朝臣を偲び)

 

     *水底に死を横たへて在りし世のいまを知るがに睡蓮の咲く

        (水底=みなぞこ) 

 

     *古りし日に逝きしと伝ふいや果ての海へ響かふ波の遠鳴り

 

     *貝は峡谷 波は並みとぞ遠つ人詠み給ふここ遠流の島を

         〔峡谷=かひ)              (遠流=をんる)

 

     *溶明か溶暗か知らず冬の涯に陽は音も無く海底へ逝く

                               (海底=うなぞこ)

 

     *影を篭めふかく静もる時の間を春近づきぬ 夜といふ闇