三月二十一日(火)春分の日 題詠ブログ百首詠を終わって
春分の日。
今日から寒い日ともお別れの日と暦にはあるが、当松山には未だ桜の開花宣言も無い。外吹く風も何処となく冷たい。
今日はまたWBCの決勝戦、第三次韓国戦での劇的勝利に、わが中日の福留クンの、某紙言うところの、”意外性の福”の大活躍で奇跡の一勝をモノしたそのツキを、今日に持ち越して是非物して欲しい。
中日、といえば、地元以外は、誠に地味な存在。特に此処、松山は伝統的に巨人ファンの多いところ、
巨人ファンに囲まれて小さくなっていた数十年である。
思えば昭和40年頃、神奈川の大和市市立病院に勤務していたのだが、着任早々、この病院の先代外科
医長が、なんと王貞治氏の兄、王鉄城先生だったとか。明けても暮れても巨人、巨人と、とても中日ファンなんだとは口が裂けても言えず、たった一人見つけた、薬剤師の某先生(中日ファンというよりもアンチ巨人だったか?)と、小さくなって中日へ熱いコールを送っていたことを懐かしく思い出している。
(もともと地元であり、昭和二十三年だったか、中日初優勝(日本選手権試合)をラジオに齧りついて聞きながら応援していた時代からの、根っからの長い長い年季の入った中日ファンである訳だ)
ペナントレース前に行われるWBCの晴れの場での福留の活躍、嬉しい限り。
閑話休題ーー
題詠ブログ100首も済んだし、元の地味なブログへ戻りましょう。
今日の歌
極 北 の ひ と
*懇ろの別れなきまま透き通る記憶の底にひとのおぼろげ
*闊達の眼差しを見す肌白く北国そだちの際立ちし ひと
*ふりかへり見れば激変あまたあり春に降る雪夏の冷雨と
*夢に犯すひとの眸の洞穴めく蔭りに瞬時冷ゆるわが肩
(眸=まなこ) (洞穴=ほこら)
*夫々の想ひに在りや夫々の香に咲く花はそれぞれの彩
(彩=いろ)
北のひと で思い出した。かつてベティさんへ贈った一首を此処に副えて置こう。
*いまだ見ぬ人ゆえ募るこの思い幸(さき)くあれ汝よ・・・ 北の鈴蘭 Kei